『生命の庭』

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岡本太郎氏の著書「日本の伝統」には、意外にも日本庭園の重要性について説かれていた。

「日本庭園が禅の教養に留まらず、一人一人の凡人が仏であることに切り込めているならば、日本文化を変革せしめただろう(概略)」

他の経典では仏に成れない人が出てくるが「一人一人の凡人が仏である」と説くのは諸経の王「法華経」だけである。

私が初めて法華経の話を聞いた時、天地がひっくり返ったような感動を受けた。「誰もが等しく尊い仏だからこそ自分も他者も大切にする」という内容は、神秘的で有難い昔話では無くて、現実的で普遍的でシンプルな哲学である。

立派な仏像が有難い訳では無く、鏡に映る自分も他者も自然や宇宙も有難い存在だと自覚出来た時「生命の庭」が心に現れる。一人一人の価値観がひっくり返り社会に変革がもたらされるだろう・・・

 

以上、2015年夏、某コンテストに応募しましたが落選しました。

20数年間、描きたかった絵がやっと描けて満足ですが誰でも見える所に置いておこうと思います。

ちなみに、胸の部分は鏡が貼ってあります。

絵を見てくれた方、鏡に映る人がすべて「仏」です。合掌。

 

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